わごうのもり
平均寿命はよく聞くけど、健康寿命ってなんだろう?
平均寿命が話題に上がることは多いですが、平均寿命が伸びたからと言って、生涯健康だったとは限りません。そこで健康寿命の出番です。
健康寿命とは?
健康寿命とは「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のこと。(厚生労働省「e-ヘルスネット 平均寿命と健康寿命」より)
健康寿命はどう測る?
2012年に策定された健康日本21(第二次)というものがあり、そこでは「日常生活に制限があること」を不健康と定義し、3年ごとに実施される「国民生活基礎調査(大規模調査」」で以下の質問から得られたデータをもとに算出しています。
(1)「日常生活に制限のない期間の平均」(主指標)
あなたは現在、健康上の問題で日常生活に何か影響がありますか?
- 「ない」 → 【 健康 】
- 「ある」 → 【 不健康 】
(2)「自分が健康であると自覚している期間の平均(副指標)
あなたの現在の健康状態はいかがですか?
- 「よい」「まあよい」「ふつう」 → 【 健康 】
- 「あまりよくない」「よくない」 → 【 不健康 】
引用元:厚生労働省「e-ヘルスネット 健康寿命の定義と算出方法」より
健康寿命の推移
下の図は、平成22年(2010年)から令和元年(2019年)までの健康寿命の推移になります。
日常生活に制限ある期間はどれくらい?
このグラフから、令和元年のデータでは
男性 | 女性 | |
平均寿命 | 81.41歳 | 87.45歳 |
健康寿命 | 72.68歳 | 75.38歳 |
日常生活に制限ある期間 | 8.73年 | 12.06年 |
上の表のように、日常生活に制限ある期間が、男性で8.73年、女性で12.06年と、平均で約10年間存在します。
日常生活に制限ある状態とは?
日常生活に制限ある状態の例
- 何らかの薬を飲み続けなければいけない
- 病院のベッドで治療中
- 原因不明の体調不良
- 介護のケアが必要 など
せっかく長生きするなら「健康でありたい」。
ほとんどの方がそう思われるのではないでしょうか。
どうすれば制限ない状態でいられる?
制限ない状態でいるために必要なこと
健康維持の3要素
- 食事(栄養)
- 運動
- 休養(睡眠)
一般的には、上記のような健康維持の3要素が大切と言われています。
国が進める健康日本21の施策では?
21世紀における国民健康づくり運動 <健康日本21>
- 栄養・食生活
- 身体活動・運動
- 休養・こころの健康
先ほどの健康維持3要素と照らし合わせると、上記の項目が挙げられます。